「着物の豆知識」の記事一覧

被布・道行・道中着はなぜ生まれたのか|女性が羽織を着られなかった時代の、もうひとつの上着史

七五三の晴れ着や茶道の稽古着で見かける、着物の上にふわりと重ねる丸みのある上着。あれを漠然と「着物用のコート」とひとまとめに呼んでいる人は多いが、実は被布・道行・道中着という、それぞれ別の名前と歴史を持つ衣服だということ […]

振袖の袖はなぜあんなに長いのか|魂を鎮め、恋を伝えた「振る」仕草と元禄8年の記録

成人式や結婚式の写真で、畳につきそうなほど長い袂(たもと)を持つ振袖を目にすると、なぜここまで袖を伸ばす必要があるのかと考えたことはないだろうか。普段着る着物の袖はせいぜい49cm前後だが、振袖の袖丈はその倍以上にもなる […]

東京友禅とは何か|参勤交代で江戸に渡った技法と、渋さに宿る「江戸の粋」

友禅と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、京友禅の華やかな彩りや、加賀友禅の写実的な草花模様だろう。けれど同じ友禅染めが東京にも根づいていて、しかも京都や金沢とはまったく異なる色彩感覚のもとで発展してきたことは、案外知られ […]

おはしょりはなぜ女性の着物だけにあるのか|反物を二尺伸ばした寛文4年の物差し令

半日も着物で過ごしていると、帯の下からもたついた布がじわじわとはみ出してくる。着付け教室ではたいてい、その布を帯の中に押し戻す直し方だけを教わり、そもそも「おはしょり」と呼ばれるこの折り返しが何のために存在し、いつからこ […]

七五三・十三参り・成人式・卒業式袴|人生の節目に着物をまとう理由をたどる

七五三は数え年で祝うべきなのか、それとも満年齢でよいのか。成人式の年齢は十八歳になったのか、それとも二十歳のままなのか。子どもの成長や自分自身の人生の節目で着物に袖を通すたびに、由来を知らないまま慣習にだけ従っている、と […]