地蔵盆の意味と由来、何故お盆にするのか?

「地蔵盆」は、「地蔵菩薩」の事で、「子供の守り神」としても有名で、「お地蔵様」「お地蔵さん」として親しまれています。

一般的に「お盆」と言うと「ご先祖様の霊」を私達の住む世界へとお招きし、お盆が終わる頃までゆっくりと私達の成長等を見て頂きながら過ごして頂くと言う意味が有ります。

 

ですが、「地蔵盆」は「ご先祖様の霊」とは直接的に関係は有りませんので、本来の意味や由来等が気になったと言う方も多かったかも知れません。

当記事では、「地蔵盆」の意味や由来について説明させて頂きます。

 

地蔵盆の意味について

「地蔵菩薩」が選ばれた意味は、「大地」「胎内」等に関係しているからと言われており、古くは「平安時代」頃から厄災や病気等から子供を守る神として親しまれていると言われています。

「地蔵盆」自体の意味は、子供の幸せや成長を祈る為に有り、「地蔵菩薩」への感謝の気持ちを表す「縁日」としての意味が有り、祭りの主役は「子供」です。

 

同時に「盆踊り」「だんじり(地車)」「出店」「数珠繰り(じゅずぐり)」等も開催される事が多く、京都や大阪では特に賑やかに開催されている印象です。

東北から九州にかけて広く「地蔵盆」は開催されていますが、関西地域以外の方は、見た事も聞いた事も無いと言う方も多いのが実際の所です。

 

実際に地域によっては、「地蔵盆」の企画や進行等を子供達に考えさせて盛り上げさせ、青年団や大人達が補助をする流れで行う場合も有るようです。

また、「数珠繰り」と言われても聞いた事が無いと言う方も居られるかも知れませんが、全長数メートルにも渡る巨大な数珠を子供達に僧侶の読経に合わせて回して貰う行事です。

 

巨大な数珠の中には特に大きな玉が有り、自分の所にまわって来たら両手で高く挙げる必要が有ります。

お坊さん達が片手で数珠を回している所を見た事が有ると思いますが、それがそのまま大きくなったような印象です。

 

地蔵盆の由来について

「地蔵菩薩」は「子供の守り神」として古くから親しまれている存在ですので、子供の幸せや精神的、肉体的成長を見守って頂きたいと言う願いが込められている事が、地蔵盆の由来だと言われています。

実際に毎月24日は「地蔵菩薩」の縁日にあたり、旧暦の「お盆」は、7月28日です。

 

途中で新暦に変わりましたので、「地蔵菩薩」の縁日も新暦の「お盆」に変わった事が、「地蔵盆」の由来だたとも言われています。