アイスコーヒーの発祥と世界的な認識との差

「アイスコーヒー」の発祥は日本で、当時は「冷やしコーヒー」として親しまれて来ました。

「ice」自体は、「氷」もしくは「氷で冷やす事」をイメージし、海外では最近まで「冷たいコーヒー」は存在しなかったと言われており、海外で少しずつ認知されるようになって来たのは、「大手カフェチェーン店」による物だと言われています。

 

もちろん、発祥は日本ですが、海外では、アイスコーヒーの発祥は、あの有名な「スターバックス」だと思っている方も居られると言われています。

ちなみに、「アイスクリーム」は、海外でも英語圏が浸透している国であれば注文出来る事が多いのですが、私達が知っている「アイスクリーム」では無い場合も有ります。

 

アイスコーヒーの発祥

大正時代頃は、現在のような「冷蔵庫・冷凍庫」は存在せず、気密性の高い木製の箱の上部に「氷塊」を入れる事によって、食材を保存していた家も有り、「氷」を定期的に購入していたと言われています。

その「氷屋」が「氷こーひー」として提供していた事は、「石井研堂」作、「明治事物起源」に記されており、店名こそ定かでは有りませんが、その「氷屋」がアイスコーヒーの発祥とされています。

 

世間一般で認知されるようになったのは、「ポッカ」が昭和51年に販売した缶入りの「アイスコーヒー」で、容量は820gも有りました。

この頃には、現在に近い「冷蔵庫」は大衆にも普及していました。

 

 

海外でアイスコーヒーをオーダーすると?

実際にアメリカで「アイスコーヒー」と注文すると、ネイティブスピーカーで無い限り、「Ice coffee」では無く、「Iced coffe」と伝わる可能性の方が高いです。

海外の「スターバックス」では、数年前位から「アイスコーヒー」が注文可能になりましたが、「Iced coffe」と記載されています。

 

それ以外の場合、気を利かせた海外の店員さんは、「coffe with iceって事かな?」と思い、「コーヒーフロート」か「エスプレッソ・コンパナ」もしくは、「アフォガード」が出て来てしまう可能性さえ有ります。

最悪の場合、普通のコーヒーに氷を入れてしまう可能性も有ります。

 

「れいこ」の発祥

地方や世代によっては、「冷コ(れいこ)」または、「冷コー(れいこー)」と呼ばれる方も居られると思いますが、この呼称の発祥は、「関西地方」だと言われています。

ちなみに、「アメリカンコーヒー」の発祥も日本で、アメリカで「アメリカーノコーヒー」と言うと「軽蔑・軽視」に近いニュアンス」で伝わる可能性も有りますので、注意が必要です。

 

ですが、「アメリカーノコーヒー」も海外では確かに存在し、「エスプレッソ」のお湯割りに近い物が出て来ますが、殆ど存在しません。

世界的にも認知され始めたのは、「アイスコーヒー」と同じような理由で、「スターバックス」のお陰だと言われています。