檜枝岐歌舞伎(ひのえまたかぶき)は、270年以上前から「当時のまま」で楽しむ事が出来、「本当の歌舞伎」を堪能したい方に人気です。
毎年30名前後の檜枝岐にお住まいの方でのみ構成されており、全てにおいて先祖代々から受け継がれているままの状態で、道具や衣装も完全に手作りです。
檜枝岐にお住まいの方のみで「檜枝岐歌舞伎」が開催されていますが、素人臭さは全く無く、まるで、引き込まれるような迫真の演技は、舞台関係者の方から見ても圧巻だと言われています。
「兜造り」と呼ばれる昔から存在する屋根様式を採用しており、文字通り武士の「兜」に似た独特な舞台が魅力の一つで、檜枝岐歌舞伎にのみ採用されており、「重要有形民族文化財」として国から指定されている程です。
檜枝岐歌舞伎に関しても、「重要無形民族文化財」として、「福島県」から指定されています。
場所は、「福島県南会津郡檜枝岐村居平」で開催され、席等は先着順ですので、沢山の方が見に来られます。
檜枝岐歌舞伎の演目
「愛宕神祭礼奉納歌舞伎(あたごかみさいれいほうのうかぶき)」の演目は、「絵本太功記(えほんたいこうき)」と、「尼ヶ崎の段(あまがさきのだん)」です。
「鎮守神祭礼奉納歌舞伎(ちんじゅかみさいれいほうのうかぶき)」の演目は、「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」と、「鳥居前の場(とりいまえのば)」です。
「歌舞伎の夕べ」の演目は、「玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)」「道春館の段(どうしゅんかんのだん)」です。
料金に関しては、5月の「愛宕神祭礼奉納歌舞伎」、8月の「鎮守神祭礼奉納歌舞伎」共に無料で楽しむ事が出来、9月の「歌舞伎の夕べ」に関しましては、1000円が必要になります。
ですが、提携している周辺施設にご宿泊して頂いた方に限り、9月の檜枝岐歌舞伎「歌舞伎の夕べ」が無料で楽しむ事が可能です。
檜枝岐歌舞伎の日程
毎年5月と8月、9月に開催され、それぞれ5月12日頃、8月18日頃、9月の第1土曜です。
檜枝岐歌舞伎が開催される日程に合わせて「愛宕神祭礼奉納歌舞伎(5月)」「鎮守神祭礼奉納歌舞伎(8月)」「歌舞伎の夕べ(9月」と名称が変わります。
ただ、野外で開催されますので、豪雨や天災によっては、開催出来ません。
開演時間については、日程は関係無く、夕方6時頃から入場出来、夕方7時頃から檜枝岐歌舞伎が始まります。
「請戸田植え踊りの現状と試み、山形との違い」の記事も参考にしてみて下さい。