「市松模様」の始まりは江戸時代頃だと言われ、当時流行した歌舞伎役者が代表的な演目で使用していた衣装から来ていると言われ、ヨーロッパを中心に広がったのは、「パリ万国博覧会」後に流行した「ジャポニズム」だと言われています。
当記事では、「市松模様」の意味と「ルイ・ヴィトン」との関係について説明させて頂きます。
「市松模様」の意味に関して
市松模様と言うとチェック柄に近い意味が有る事については、殆どの方が理解されていると思いますが、「市松」が一体何処から来たのかが気になると言うかtあも多いと思います。
市松模様の「市松」は、本来人名で、「佐野川市松」と言う江戸時代に活躍した「女形」の歌舞伎役者の名前が由来だと言われています。
「佐野川市松」が好んで用いた芝居の一つに「高野心中」が有り、その中で現在で言う所の「チェック柄」、当時で言う所の「格子柄」の衣装を着ており、若者達の間で流行した事から、「市松模様」と呼ばれるようになったのが始まりだと言われています。
非常に美しい容姿をしていた事でも有名で、江戸時代の女形歌舞伎役者の人気で不動の1位を長く維持していた位で、現在でもその姿は、「浮世絵」として残っています。
「市松模様」とルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンに興味が有る方でも無い方でも、焦げ茶ベースの「ダミエライン」、濃紺と灰色ベースの「ダミエ・グラフィット」、白と灰色ベースの「ダミエ・アズール」等の「市松模様」に見える柄を見た事が有ると思います。
他にも「ダミエ・アンフィニ」等も存在しますが、元々「市松模様」に感化されて生まれたのが「ダミエシリーズ」です。
ルイ・ヴィトンはフランス発祥のブランドで、「パリ万国博覧会」が1867年に開催された後に来たとされる「ジャポニズム」と呼ばれる日本文化の流行が始まりだとされており、「市松模様」以外にも様々な日本の柄や手法等が取り入れられた商品が現在でも販売されています。
もちろん、「ダミエ」自体には、「市松模様」と言う意味は無く、「チェック柄」と言う意味です。
実際にルイ・ヴィトンに「ダミエライン」が加わったのは、「パリ万国博覧会」が開催された1867年よりも、20年近く後になる1888年頃だと言われています。
実際に「市松模様」は、「チェック柄」と混同されているのが現状で、フランス語圏では「ダミエ」でも通じますが、英語圏では「チェッカード・パターン」ですので、ルイ・ヴィトン独自の名称とも言えます。