水虫と言えば、「臭い」「痒い」「感染る(うつる)」と言う認識を持たれている方も多いとは思いますが、「水虫」自体に臭いは無く、皮膚に感染して繁殖したとしても臭いは有りません。
「水虫」は通称でしか有りませんので、本来は「白癬菌(はくせんきん)」と呼ばれ、それこそそこら中に存在する「カビ」の一種です。
様々な種類の菌が存在していますが、基本的に「角化型(かくかがた)」「汗疱状(かんぽうじょう)」の2種類の「白癬」に分類する事が出来ます。
「角化型白癬」は、足の裏辺りの皮膚が固く変化する事が特徴で、「汗疱状白癬」は、表皮剥離やひび割れ等が起きてしまう事が特徴です。
当記事では、水虫の「臭いが生じてしまう原因」と「酢で治まる?」について説明させて頂きます。
水虫の臭いが生じてしまう原因
水虫は「カビ」の一種ですので、「高温多湿」を好み、通気性の悪い靴(革・合皮・ゴム等)を履いている方が感染し易く、体調不良が続き、免疫機能自体が低下してしまった方にも感染し易いです。
「多湿傾向」を好みますので、常に湿度がある程度以上保たれる「足の指の間」に繁殖し易いです。
水虫自体には臭いは有りませんが、水虫の侵食から身体を守る為に免疫機能の一つである「リンパ液」を分泌します。
よく、テレビやインターネット、雑誌等で「じゅくじゅく水虫」と記載されている場合が有りますが、これは免疫機能が「白癬菌」を攻撃している状態です。
傷口等に透明な浸出液や膿等が出る事が有ると思いますが、それと同じ状態が「じゅくじゅく」と言われ、「多湿傾向」な環境が「水虫」以外の菌や雑菌等を繁殖させてしまいます。
この、「水虫以外の菌や雑菌等」が繁殖する時に「臭い」が発生してしまい、「水虫の臭い」と呼ばれる臭いの原因です。
水虫と臭いは「酢」で治まる?
「酢」なら何でも良いと言う訳では無く、「木酢酢」が水虫の状況によっては効果が有ると言うデータが存在する事は確かです。
「木酢酢」は、「木酢液(もくさくえき)」と呼ばれ、木材を「木炭」として加熱する際に生成された蒸気に含まれ、水蒸気が冷えて液化した物の「上澄み液」の事を意味します。
この「木酢酢」をお湯で希釈して足を浸すか、コットン等を使用し、原液で患部に使用するかが、水虫対策として主流です。
ただ、水虫は皮膚の奥に侵食していきますので、皮膚の奥にまで侵食が進んでしまった重度の水虫に木酢酢が効くとは考えにくく、軽度の水虫向きだと思います。
もちろん、「酢」ですので、患部の状況や皮膚の強さ等によっては逆効果の可能性も有りますので、完全に水虫や臭いをどうにかしたい場合は、病院の「皮膚科」受診が確実かつ安全です。