アルコールが抜ける時間の計算方法(超簡単)

法改正後は減りましたが、「酒気帯び運転」による事故はまだまだ多く、自分や家族、被害者の方や周囲の環境を一瞬にして変えてしまう物から、「血中アルコール濃度」と「酔う事」の認識の間違いによって起こる比較的軽度な物まで様々です。

自分では「酔っていない」と断言出来る状態であったとしても、「血中アルコール濃度」は正直です。

 

当記事では、アルコールが抜ける時間と簡単な計算方法について説明させて頂きます。

 

アルコールが抜ける時間

もちろん、アルコールを分解する為には、「遺伝的なアルコール分解酵素」や「体調・精神状態」等も関係して来てしまいますので、アルコールが抜ける時間は、状況や人によって違って来てしまいます。

 

アルコールが抜ける時間の計算方法

アルコールが抜ける時間の計算方法については、「平均的な成人男性が1時間程度に分解出来るとされるアルコール量」を求めてから、「現在飲酒しているお酒に含まれているアルコール分解に要する時間」を求めます。

お酒に含まれているアルコールを求める場合、「アルコールの比重は0.8」だと言う事を知っておくと簡単に算出する事が出来ます。

 

ビールのアルコール量の求め方

「これ位のアルコールなら大丈夫な筈」と誤解されがちな「缶ビール350ミリリットル」のアルコール量を算出する場合、350ミリリットル×0.05のアルコール度数×0.8で求める事が出来、14グラムです。

つまり、缶ビール350ミリリットルのアルコールは14グラムで、次に人気の缶ビール500ミリリットルのアルコールは20グラムです。

 

◯「生中ジョッキ」は、435もしくは500ミリリットルですので、15グラスもしくは20グラム。

◯「生大ジョッキ」は、800ミリリットルですので、32グラム。

 

◯「グラスビール」は、200もしくは350ミリリットルですので、8グラムもしくは14グラムです。

 

日本酒・焼酎・ワイン・蒸留酒のアルコール量の求め方

日本酒のアルコールは15パーセントですので、1合(180ミリリットル)飲んだ場合、約22グラムです。

焼酎のアルコールは35パーセントですので、1合飲んだ場合、50グラムです。

 

ただ、日本酒と焼酎は「割り方」「飲み方」によって異なりますので、正直数値化するのは難しい所だと思います。

ワインのアルコールはフルボディの赤で13パーセントと想定し、グラス一杯として計算すると13グラムです。

 

ちなみに「グラスワイン」は1杯で125ミリリットル位です(1瓶750ミリリットルで6杯計算)。

蒸留酒のアルコールは43パーセント前後で、ストレート一杯平均が40ミリリットル位で計算すると、14グラムです。

 

アルコールが抜ける時間の具体的計算

◯平均的な成人男性が1時間程度に分解出来るとされるアルコール量の求め方

現在の体重(キログラム)に0.1をかけた数値で、例えば、体重70キログラムの成人男性でしたら、70×0.1です。

 

7グラム程度でしたら1時間程度で分解出来ると言われています。

 

先程算出された数値を次の式に割り当てます。

◯現在飲酒しているお酒い含まれているアルコール分解に要する時間

現在飲酒しているお酒に含まれている「純粋なアルコールの数値」から、先程算出された数値「平均的な成人男性が1時間程度に分解出来るとされるアルコール量」を割ります。

 

例えば、日本酒を1合飲まれた場合、純粋なアルコール量は約21.6グラムだと言われていますので、式に割り当てると21.6÷7になり、答えは3.09時間になります。

つまり、体重70キロの成人男性が日本酒を1合飲んだ場合、最低でも3時間は分解しきれないと言われています。