グリセリンの用途は広く、食品や肌ケア商品等の化粧品、「チューインガム」から浣腸まで有り、非常に様々な用途に利用されています。
また、「多種多様」とも言える効果が期待出来る反面、副作用や危険性等もしっかりと把握しておきたい所だと思います。
グリセリンには「石油由来の物」と「植物由来の物」が有り、成分表示等を見ても一見すると分からないと思いますが、「植物由来の物」を原材料として使用している場合、「植物由来」の旨が記載されている場合が殆どです。
当記事では、グリセリンの効果と副作用について説明させて頂きます。
グリセリンの効果に関して
私達人間を含め、地球上に存在する動物や植物に存在する物質の為、「身体に馴染み易い」事が特徴の一つと言える物質の一つです。
用途によって期待出来る効果が少しずつ異なりますが、「化粧品」であれば「潤い効果」が期待出来、「グリセリン」を使用していない化粧品を探す方が難しい位だと思います。
「チューインガム」であれば「ガムを柔らかくする効果」と「甘さ」、「保存効果」等が期待出来ます。
グリセリンの副作用に関して
グリセリンを使用される方の中には、「主に肌に使用される方」「主に浣腸用に使用される方」が居られると思います。
もちろん、「皮膚」に使用する場合と「粘膜」に使用する場合は、副作用等が異なりますので、別に説明させて頂きます。
◯肌に使用する場合の副作用
「グリセリンの効果に関して」で少しだけ触れさせて頂きましたが、人体に含まれている成分の一つですので、副作用等が起きにくい事が特徴です。
「ほぼ全ての化粧品」に使用されていると言っても過言では無い位普及していますので、「肌荒れ」等の肌トラブルや異常等が起きてしまった場合、「グリセリン」以外が原因である可能性が高いです。
ですが、「市販されている化粧品」に関しては、副作用の心配は殆ど有りませんが、「自作化粧品」の場合は注意が必要です。
グリセリン自体は殆ど自体に害が無い事が特徴ですが、「希釈度合い」「配合量」等を間違えて「高濃度」にしてしまった場合、「肌の乾燥」「かゆみ」「発疹」等の副作用を引き起こしてしまう可能性も有ります。
◯粘膜に使用する場合の副作用
まず、グリセリンを「浣腸」を目的として利用する場合、「浸透圧」によって排便を促す事が目的です。
少し便秘がちな位でしたら、排便を促す事が可能ですが、体質やグリセリンの量によっては、副作用として下痢を引き起こしてしまう可能性は有ります。
また、腸の異物感や不快感、原因不明のお腹の張りや腹痛の他にも、「腸に熱さを感じる」場合や発疹等の副作用が出てしまう場合が有ります。