お盆のお供え物のお菓子と言えば、まるでおもちゃのように綺麗で繊細な砂糖菓子の事で、ほのかな甘さと美味しさから、「おさがり」として砂糖菓子を食べるのが楽しみだったと言う方も多かったと思います。
お盆のお供え物の砂糖菓子は、どちらかと言うと淡い色合いの物が多かったと思いますが、製造技術の向上も有り、ハッキリとした色でより繊細な物も販売されており、「食玩」のような物も出て来ています。
お盆のお供え物に砂糖菓子は必須?
全国的に見ると、絶対に砂糖菓子がお盆のお供え物に必要だと言う決まりは無く、「ろうそく」「お線香」等と同じような、「定番的」位置づけだと言われています。
砂糖菓子では無く、「せんべえ」「おかき」「保存の効くゼリーや羊羹」「クッキー」等のお菓子で済ますと言う方も多いと思います。
一部地方では、お盆のお供え物のお菓子に「団子」をお供えすると言う地域も有り、「団扇型の砂糖菓子」が無くてはならないと言う地域も有ります。
ですが、お盆用の砂糖菓子は、比較的高価な物が多く、特に拘りが無いようでしたら、他の物でも良いとは思います。
一つだけ忘れてはいけない事は、どのお菓子をお供え物に選ぶにしても、「必ず中身が見える物」を選ぶ必要が有ります。
理由は簡単で、ご先祖様からお供え物が見えるかどうかが大切だと言われているからです。
ただ、冠婚葬祭系は後々引きずる可能性が高いので、「おじ」や「おば」、「そぼ」や「そふ」、「ちち」や「はは」等の周囲の方にお住まいの地域や家系独自の「風習」に関して再確認をしておいた方が確実です。
お盆のお供え物のお菓子に関して
お盆のお供え物の砂糖菓子の事を「盆菓子」と呼びますが、他には「仏花」「果物」「ジュース」「お惣菜」等も定番だと言えます。
お盆のお供えの果物は、基本的に丸みを帯びた物なら間違い無く、「スイカ」「ミカン」等が主流です。
個人的に思い入れが有る方に対してお供えする場合や、金銭的に余裕が有る場合は、「メロン」「モモ」等も喜ばれます。
「お惣菜」に関しては、基本的に「夏」を連想させる夏野菜等が基本で、そうめん等も定番だと言えます。
お菓子に関しても言える事ですが、生前に好きだった「お惣菜」等をお供えされる方も居られます。
生前好きだったのでしたら、「お酒」でも構わないと言われていますが、お盆にお子様が集まられる場合、皆で「おさがり」を分けやすいお供え物を選んだ方が良いと思います。