浜松まつりと言えば、雄大ささえ感じさせてくれる「大凧(おおだこ)」を使用し、風を味方につつ熟練した技術で相手の「凧糸(たこいと)」を切る「凧祭り」。
各町が用意した屋台で迫力が有る「合同練り」が有名で、昼夜を通して勇ましい祭りを楽しむ事が出来ます。
ただ、近年「大凧祭り」の醍醐味の一つとも言える凧糸の切り合いに関しても、凧糸が切れにくいように軽量化したり、禁止ギリギリの調整をした凧も見かけると言う意見も有ります。
「練り」に関しても、「合同練り」が様々な理由から存続が危ぶまれたりと、「浜松まつり」本来の姿が失われつつあると言う意見が有ります。
従来の「合同練り」が中止された理由
浜松まつりの中でも人気が高く、賑わいと興奮を見せてくれるのは、「合同練り」と呼ばれる各町が用意した屋台同士の競い合いです。
非常に残念な事ですが、近年、「合同練り」の開催自体を見直す取り組みが始まり、以前と同じような流れで観る事が出来なくなってしまいました。
まず、問題視されていたのは、近年の「浜松まつり」の開催自体が年々「迷走化」「肥大化」して来ており、後世に正しく文化を伝える事が出来にくくなってしまったと言われています。
夜間行われますので、「騒音による苦情」も軽視出来ない状況になっており、周辺住民からの苦情を見過ごす事が出来なくなったと言われています。
これは、時代の変化や考え方、捉え方の違いによって違いますし、私も周辺地域に住んでいる訳では有りませんので、何も言えません。
次に各町の「財政的な問題」で「合同練り」に参加出来ない町が出て来たと言う意見です。
更に、浜松まつりの合同練りは、非常に活気溢れる物ですので、夜10時の練り終了時間に合わせられない場合も出て来たからだと言う意見も有ります。
これらが原因で、今までの「合同練り」は中止され、現在では、各町の「単独練り」もしくは、指定された区間内で「合同練り」に参加する町が競い合う事を楽しむ事が出来ます。
浜松まつりの「合同練り」の変更によって、毎年5月3日・4日・5日の内容も少し見直され、例年であれば、5月4日に開催されていた「吹奏楽パレード」は、5月3日に変更されました。
5月4日・5日には、「単独練り」指定地域内「合同練り」を楽しむ事が出来ます。
最近では、浜松まつりの「練り」の変化に伴い、「激練り」「夜練り」「初家」と言う言葉を聞く事が有るかも知れませんが、どちらかと言うと浜松市民以外の方が使う言葉だと言われています。
「浜松まつり会館の駐車場情報と伝統を守る為」の記事も参考にしてみて下さい。