メーデーの意味と飛行機の避難信号との違い

「メーデー」は英語で「May・day」と書き、1886年5月1日にアメリカで労働者の「人として必要」な権利を要求した運動が始まりだと言われています。

元々は、世界中で5月1日に開催されている「労働者の為の祭典」ですが、最近では、夏の始まりを祝う「5月祭」の意味が強いです。

 

当時、労働運動が活発だった「フランス」や「ドイツ」等も、現在では、「夏の到来を祝う日」としての認識の方が高いようです。

日本では「抗議」的な意味合いで「練り歩き」が行われている場合も有り、「労働をする事」「労働者同士の交流」としての意味も成している練り歩きが行われています。

 

その一方で、「保守的」「閉鎖的」「排他的」な印象が強い「メーデーとは関係が無い」方々が年々増えて来ていて、利用されているのも事実です。

この「練り歩き」は、アメリカの「レイバー・デー(労働者の日)」に行われるパレードを模範した物だと言われていますが、日本では1920年頃に始まりました。

 

「レイバー・デー」は、「労働組合の強さ」「団結力」「同業者同士の繋がりの強さ」等を再確認し、周囲に知って貰う意味も有り、1882年に始まったとされる歴史有る祭典です。

また、日本では、5月1日を「メーデー」として祝日にするべきだと言う方も居られ、既に11月23日に存在する「勤労感謝の日」を5月1日に変更しようと言う動きも有りました。

 

「勤労感謝の日」と同じような意味合いの日は、アメリカにも既に、9月第1月曜日の「レイバー・デー」、11月第4木曜日の「感謝祭」が存在します。

 

飛行機の救急時にメーデーと伝える意味

元々は、1923年にイギリスの「フレデリック・スタンリー・モックフォード」と言う無線技士が考案しました。

「飛行機」や「艦船」等が「遭難」した場合に、「音声無線」を使用して救難支援を求めなければならない状況で使用する「遭難信号」の一つでした。

 

現在では、「世界共通」の「緊急を知らせる」為の手段の一つで、「メーデー・メーデー・メーデー」と3回繰り返す事によって、伝わります。

英語表記は「Mayday」ですが、元々はフランス語の「助けに来て」と言う意味の「venes m’aider」から来ています。

 

ちなみに、心ない「イタズラ」によって「音声無線」で「メーデー」を使用してしまった場合、国によっては、「有罪」になします。