「重曹」は、洗剤に敏感なお子様やペットが居られるような状況でも使い方を理解していれば効果的で、何よりも「食べても問題無い」位、身体への影響が少ないのが魅力です。
当記事では、重曹に関して「消臭効果が期待出来る理由」と「効率的な掃除対象」、「効率的では無い掃除対象」と「酸性の臭いと消臭効果について」、「アルカリ性の臭いについて」説明させて頂きます。
重曹に消臭効果が期待出来る理由
重曹は「重炭酸ナトリウム」や「炭酸水素ナトリウムとも呼ばれ、弱アルカリ性の性質が有り、弱アルカリ性ですので、「酸性」の臭いに対しては、一定以上の消臭効果が期待出来ます。
逆に「アルカリ性」の臭いに対しては、消臭効果は期待する事は出来ません。
重曹が効率的な掃除対象
「消臭」と同じように、重曹で掃除する場合も「酸性の汚れなのかどうか?」を意識した方が、より効率的に掃除が出来ます。
「酸性汚れ」で代表的なのは、「油汚れ」で、「シミ汚れ」「ヤニ汚れ(タバコ)」「皮脂汚れ」等の掃除にも重曹は効果が有ります。
ですが、いくら科学的な意味で油汚れの掃除に重曹を使用するのが効率的だとしても、「頑固な油汚れ」に対しては、あまり効率的だとは感じられません。
もし、「油汚れ専用洗剤」の使用が出来ない状況等で、それでも重曹を使用しなければならない場合は、「熱湯をかけて油汚れを落とすか柔らかくする」「練り重曹」を使用する等を交互に行う必要が有ります。
「練り重曹」に関しては、粉末状の重曹に少しずつ水を足していき、「ペースト状」位の物を「磨き粉」のようにして掃除すると良いと思います。
重曹が効率的では無い掃除対象
「石鹸かす」や「水垢」、「水道水のカルキの結晶化」「カビ」等の掃除をする場合、重曹を使用するのは、あまり効率的とは言い難いです。
もし、これらを掃除する場合は、「クエン酸」の方が効率的です。
「酸性」の臭いと重曹の消臭効果について
「酸性」の性質上、「酸味・酸っぱさ」を感じさせる臭いを意味し、私達人間が「不快」と思うのは、「酸性」の臭いが多く、代表とも言えるのは、「体臭」で、主成分は「酢酸」の一種だと言われています。
次に多いのは、「足」に関する臭いで、主成分は「イソ吉草酸」の一種だと言われており、靴や靴下の臭いの原因です。
また、「肉」や「生ごみ」が染み付いてしまった場合や、「排水溝」の臭い等にも「重曹」は効果が有りますが、状況にもよるとは思いますが、「完全に消臭する」事は、正直難しいとは思います。
人間の汗の臭い等は、「酸化」による物が原因として多いので、重曹のアルカリ性は消臭効果が期待出来ます。
「アルカリ性」の臭いと重曹について
私達人間から発する臭いの全ては「酸性」と言う訳では無く、「尿臭」等は「アルカリ性」です。
ですので、重曹をトイレ掃除等に使用するのは、効率的とは言えず、もし使用するのでしたら、「粉末」の状態で「消臭ポット」のような用途として使用するのでしたら「使う事は出来る」程度ですので、重曹が大量に余ってしまった場合でしたら良いとは思います。