台風の目になるの意味とダークホース、大穴の違い

「台風の目になる」と言う言葉は、しばしば「ダークホース」「大穴」と同じように使用されますが、意味は同じです。

本来であれば、台風の中心と言うのは、風や雲も少なく、やや穏やかな天候ですが、周囲は荒れに荒れた状態、今までの嵐が嘘のように穏やかになっている状態、また、台風を生み出す物として有名です。

 

「台風の目になる」はどんな意味?

「台風の目」のような「人物」と言うのは、台風や嵐のように激しく移り変わったり、激しさや荒ぶりを見せる状況の中心となっている「人物」の事を意味する場合も有り、「人物」では無く、「チーム」等の場合も有ります。

「台風自体を生み出す」もしくは「まるで、台風のような荒れた状況を生み出した人」「ごった返したような状態の渦中に居る人物」等も含まれているようです。

 

もちろん、優勝経験が何度も有る人気選手や当選が確実だと言われているような政治家に対して「台風の目になる」と言う言葉は、意味が合いませんので、使われる事は有りません。

例文を挙げてみた場合、「毎年、Aチーム、Bチーム、Cチームの熾烈を極める順位争いが話題になっていましたが、今年からDチームが参加した事により、台風の目になる可能性も出て来ました。」

 

「AもしくはBが首位として濃厚ですが、最近ではCも調子が良く、本大会での台風の目として注目されています。」

 

「ダークホース」はどんな意味?

主に「競馬」で使用される事が多い言葉の一つで、番狂わせを起こす馬、もしくは、可能性が有る馬を「ダークホース」と呼び、「実力が未知数」の状態で、「番狂わせ」が起きてしまった場合に当選する可能性も有る「政治家候補」等の「人」の事も意味します。

例文を挙げてみた場合、「Aは、本大会のダークホースとして注目されていましたが、残念な結果になってしまいました。」

 

「今大会は、AもしくはBの優勝が有力視されていましたが、ダークホースと言われていたCが優勝する結果になりました。」

「台風の目」のように、大波乱を生み出す結果になったり、様々な意味で混乱を招くと言うよりは、「意外性」の方が強いように感じます。

 

「大穴」はどんな意味?

「ダークホース」と同様、「競馬」に使用される事が多い言葉の一つですが、「台風の目」とは違い、「大きな損失が出てしまう」「金額的大きな穴が空いたような状態になってしまう」等、やや「ネガティブ」「マイナス」的な受け取り方の場合にも使用されます。

「拍打狙い」「一発大逆転」「誰も期待していないが、優勝候補Aの練習のし過ぎ、同じく優勝候補とされているBの調整不足によって、大穴のCが優勝する可能性が有ると私は思う」的な場合に使用される事があります。