お彼岸の時期は9月中旬の祝日、「秋分の日」を挟む前後3日間の合計7日間有り、お盆の時期から約1ヶ月と少し位しか経過していません。
同じように「ご先祖様に感謝する」事が目的の行事ですので、「最近お盆をしたばかりなのにまた?」と思っている方も多いと思いますし、用意する側にしてもどのような違いが有るのかが、いまいち分からないと言う方も多いと思います。
当記事では、「お彼岸」と「お盆」の始まりや目的、用意される物等の違いについて説明させて頂きます。
「お彼岸」と「お盆」の違いについて
◯起源や始まりの違い
「お彼岸」は、日本に昔から存在する「暦日」の一つで、季節が変わる時期を明確にする為に設けられました。
「暦日」には「彼岸」の他には、「節分」「八十八夜」「土用」等が有名で、「ご先祖様に感謝する」事が目的です。
「お盆」は、「ご先祖様の霊を崇めたり、奉る」事が目的で、日本に昔から存在していたとされる「降霊」の儀式と、仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が時代の流れと共に混じり合った結果生まれたと言う起源的な違いが有ります。
途中から「盂蘭盆会」の「盆」の字が残りましたが、「盆」の字は文字通り、お皿等のお供え物を置く為の皿の事を意味しています。
「お彼岸」は「感謝」する事が始まりですが、「お盆」はどうしても、「盂蘭盆会」の考え方が始まりですので、「苦しさへの救済」「供養」「餓鬼道からの供養」等のように宗教的な考え方が強くなってしまいます。
◯お供え物等の違い
「お彼岸」と言えば、「ぼたもち(おはぎ)」と言う方も居られる位で、春のお彼岸であれば「おはぎ」、秋のお彼岸であれば「ぼたもち」がお彼岸の時期になると店頭に並ぶと思います。
また、地域によっては、「彼岸会」等が開かれる場合も有ると思います。
「お盆」の場合は、お住まいの地域によって多少異なると思いますが、個人単位では、きゅうりとナスで「精霊馬」「精霊牛」を表したり、「精霊棚」「盆堤灯」等を用意したりすると言う違いが有ります。
地域単位では、「精霊流し」「盆踊り」「迎え火・送り火」等を行いうと思います。
◯時期的な違い
「お彼岸」は、春と秋の2回有り、「春分の日」「秋分の日」をそれぞれ中心とした前後3日間、合計7日間に渡って開催されます。
お盆は「旧暦」時代には7月15日頃に開催され、「新暦」では8月15日頃に開催されると言う時期的な違いも有ります。
「お盆休み」と言うまとまった休日が有ると言う違いが有ります。
「お彼岸の時期はいつからいつまで?」の記事も参考にしてみて下さい。