朱肉とスタンプ台の違いは?種類や成分、語源に関して

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契約

朱肉は、契約書や収入印紙等の重要な書類で使用し、チタン・象牙・水牛を使用した実印が使用される場合が多いと思います。

スタンプ台を使用する場合、比較的重要度の低い書類、サイン代わり、「確認印」程度の場合が多く、ゴム印が使用する場合が多いと思います。

 

象牙や水牛を使用した実印や認印を使用する事を前提として朱肉は作られ、ゴム印を使用する事を前提としてスタンプ台は作られています。

スタンプ台に使用されているインクは水性の場合が多く、チタン・象牙・水牛を使用した印鑑を使用する場合、朱肉程美しくは押印は出来ませんが、使用出来する事は可能です。

 

ですが、印鑑に天然素材を使用している場合、スタンプ台の長期的な使用によって、印鑑が劣化する恐れが有ると言う意見も有ります。

また、ゴム印は、選び方を間違ってしまった場合、朱肉を使用すると劣化が早くなり、最悪の場合、ゴム部分が溶けてしまいますので、耐油性ゴムを選ぶ必要があります。

 

朱肉とスタンプ台の違い

朱色の乗り具合、色合い、保存期間等が違います。

朱肉の方が美しく押印出来、スタンプ台では、「かすれ」「にじみ」が生じ、少し弱々しささえも感じられます。

 

朱肉の場合、文字通り深みの有る朱色ですが、スタンプ台の場合、ややオレンジがかった色です。

朱肉は、書類等の材質の劣化を避ける為に植物性の油脂を使用していて、ある程度の粘度が有ります。

 

乾きにくく、長期保管が出来、書類や印鑑への「乗り」が良いです。

また、高級な朱肉になれば、長期保管でも鮮明な色合い等を維持する事が出来ます。

 

一方、スタンプ台の場合、水性で乾燥が早く、押印が早く鮮明に出来るように、粘度が低く、細かい粒子で作られています。

朱肉とは違い、ゴム印を使用する事を前提に作られている場合が多く、ゴムと相性が良い成分で構成されています。

 

もし、大切な契約書に押印する場合、押印に「かすれ」「にじみ」が有りましたら、あまり良い印象は有りませんので、朱肉を使用するのが一般的です。

最悪の場合、不受理、再提出、無効等の可能性も有ります。

 

重要度の高い書類にスタンプ台を使用する方は少ないと思いますが、朱肉を使用するメリットは、書類の長期保管が可能な事です。

スタンプ台の場合、長期保管によって、「色あせ」「にじみ」「ぼけ」が生じてしまい易く、文書偽造、書類差し替え、抜き取り、無断追加等がし易いです。

 

朱肉の種類に関して

現在の主流は、「スタンプ朱肉」と呼ばれる物で、市役所や銀行等に置いて有るのをご覧になられた事が有るかも知れません。

他には、「練り朱肉」が存在し、朱肉が生まれた当時は、「印泥(いんでい)」が使用されていました。

 

「スタンプ朱肉」は、一見するとスタンプ台にも見えますが、ゴム印に使用してしまった場合、ゴムが変質したり、溶けてしまいますので、注意が必要です。

乾燥も早いのが特徴ですが、長期保存は出来ませんし、変質、ぼけ等が起こり易く、保管状態によっては、薄くなってしまいますので、重要書類には使用しない方が良いと思います。

 

印泥は、中国発祥の朱肉で、市販品の大半は、中国製です。

皇帝や上流階級のように、印泥自体をメンテナンスする人間が存在するような環境か、毎日のように重要度の高い書類に押印をする必要が有る環境にしか向いていません。

 

中国映画等で石の印鑑を見た事が有るかも知れませんが、石のような素材でも、美しい状態で変質や劣化が無く、長期に渡る保管が可能です。

使わない期間が長い場合、顔料と油分が分離してしまいますし、夏はベトつき等が出てしまいます。

 

練り朱肉と印泥の違い

練り朱肉の大半は日本製ですが、印泥は中国で生まれた朱肉ですので、中国製です。

成分にも違いが有りますが、分離と夏の使いにくさは、ほぼ同じです。

 

朱肉の成分

当時の朱肉は、辰砂(しんしゃ)と呼ばれる鉱物を使用してしました。

辰砂に含まれている硫化水銀が朱色を出していたと言われ、「銀朱」と呼ばれる場合も有ります。

 

この硫化水銀に蓬(よもぎ)と油脂を混ぜた物が当時の朱肉でした。

水銀被害が深刻になった事等が原因で、現在の成分が主流になったと言われています。

 

練り朱肉の成分は、硫化水銀・顔料・植物・和紙繊維・ひまし油又は松油です。

一方、印泥の成分は、硫化水銀・蓬(ヨモギ)・顔料・油です。

 

成分の違いからか、練り朱肉の方が、印泥より固いのが特徴です。

スタンプ朱肉の成分は、科学物質・顔料です。

 

朱肉の語源や歴史に関して

日本は、印鑑文化ですので、色々な場面で使用されています。

印鑑自体が普及し始めたのは、室町時代辺りだと言われ、「印鑑=朱」になったのは、明治時代以降だと言われています。

 

自分の血を指に付け、印鑑のように使用した「血判」が有り、印鑑と言うと、「朱色」と言う認識が強いと思いますが、当時は、使用目的によって、色を変えていたと言われています。

例えば、公文書は「朱」、私用書は「黒」、上流階級は「朱」、庶民は「黒」等のように分けられていた時代も有ったと言われています。

 

「朱」が採用されたのは、先程の血判から来たと言う説も有りますが、縄文・弥生時代から朱は特別な色とされた説、中国が朱を金色に並ぶ高貴な色としてして来た事が伝わった説等も有ります。

「朱い肉」と言う文字が使われている理由は、「血判」が使用された歴史が関係していると言われています。

 

上流階級の方が、押印する度に肉体を傷付けるのは問題が有りますので、血液の変わりになるように、顔料等を利用し、「血の変わりになる肉の塊のような物」、「朱肉」になったと言うのが一般的です。

また、「朱肉」が生まれた当時、辰砂と呼ばれる鉱物由来の硫化水銀の朱色を蓬(よもぎ)と油脂で成型した物を使用していましたが、触った感触が肉に近かった事も関係していると言われています。

 

ゴム印の注意点

ゴム印には、黒、白、赤が存在しますが、白ゴムと赤ゴムは、油に弱い性質が有りますので、長期使用目的で購入される場合、耐油性の有る黒ゴム印を購入するようにして下さい。

油性インクだけだと思われてしまいがちですが、朱肉も、長期使用の場合、白ゴム印と赤ゴム印を劣化させてしまいます。

 

元々、ゴムは石油で出来ていますので、油脂分を含む朱肉とは相性が悪いです。

もし、可能であれば、ご購入される場合、印鑑屋さんに使用用途を説明し、どの朱肉やスタンプ台を購入すれば良いかを確認した方が良いと思います。

 

日常生活程度であれば問題は有りませんが、使用頻度が高い場合、必ず差が出ます。

特に、印鑑は高級な物ですし、何度も買い換える物物でも有りません。

 

材質や用途に合った朱肉やスタンプ台が用意されていますし、相性が有りますので、考えて購入したいですね。

 

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