今の着物の形はいつできたのか|十二単・小袖・寛文小袖にたどる千年の変遷

着物は千年変わらない伝統の形だと思われがちだが、実は今のようなたっぷりとした袖幅のシルエットが定着したのは江戸時代も半ばを過ぎてからで、その前身をたどれば貴族の下着に行き着く時期すらある。平安貴族の正装だった十二単、その […]

藍染めはなぜ「生きた色」と呼ばれるのか|すくもと藍建てに刻まれた発酵の技術と阿波の四百年

色あせていくのが染め物の宿命のはずなのに、藍染めだけは着込むほどに色が深まっていくと語られることがある。藍瓶に浸けた直後の生地は緑がかった黄色をしていて、空気に触れて初めて青く発色する。この「生きた色」と呼ばれる不思議な […]

帯締め・帯揚げはなぜ生まれたのか|歌舞伎役者と芸者の発明にたどる組紐の格

帯の上できゅっと結ばれた帯締めと、その脇からのぞく帯揚げの色合わせ――この二つの小物は、着物のコーディネートにおいて「差し色」の役割で語られることが多い。ところが実際にこの二つが着物の装いに登場したのは江戸時代の後期から […]

「かさねの色目」とは何か|十二単から今の着物にも息づく、平安貴族の配色美学

成人式や結婚式で振袖姿を見ていると、衿元にもう一色、淡い色がのぞいているのに気づくことがある。多くの人はそれを「重ね衿」というアイテムの飾りとして知っているだけで、その色使いの発想がどこから来ているのかまでは意識しないだ […]

着物はなぜ何度も仕立て直せるのか|直線裁断と和裁に息づく設計の知恵

着物にはボタンもファスナーもなく、極端に言えば一枚の布を体に巻きつけているだけの構造だ。それなのに、丈夫なミシン縫いではなくあえて手縫いで仕立てられ、糸を数本抜くだけで一枚の反物にまで戻せてしまう。この一見不思議な仕組み […]