水田除草剤の種類と最近危惧されている問題

水田除草剤は、散布する時期によって、「初期剤」「初中期剤」「中期剤」「後期剤」の4種類が存在し、「初期剤」「中期剤」を混合した「初中期一発剤」も主流になりつつあります。

「初中期一発剤」は、手軽さと経費削減が望める反面、様々な問題も有ります。

 

特に最近では、「水稲除草剤抵抗性雑草」も増えて来ていますので、状況に応じて選択する必要が有ります。

「水稲除草剤抵抗性雑草」は、毎年同じ水田除草剤を使用してしまった事によって「耐性」が出来てしまった事等が原因として指摘されています。

 

除草剤の形状や状態によって、「乳剤」「ジャンボ剤」「フロアブル」「1キロ錠剤」の4種類が存在し、水田除草剤の危険性等に関しては、「普通物」と記載されている物に限り、「劇物指定」がされていません。

 

水田除草剤の使用時期と種類

「初期剤」は、「植代時」5日以内に使用する水田除草剤の事で、「植代(うえしろ)とは、「代掻き(しろかき)」の前に行い、「ノビエ」「コウキヤガラ」「オモダカ」の発生が確認出来た時に使用される事が多いです。

「初中期剤」は、「植代後」5日から15日辺りに使用し、製品や目的によって微妙に異なります。

 

「中期剤」は、「移植後」5日から50日辺りに使用し、製品や目的によって異なります。

「初中期一発剤」は、「初期剤」「初中期剤」を混合した水田除草剤の事ですが、「効かない雑草」も存在し、結局後で「初中期剤」もしくは、「中期剤」「後期剤」を散布する事になり、2度手間になると言う自体も起こってしまいがちです。

 

有り得ないとは思いますが、「ノビエ」しか存在しなければ、「初中期一発剤」だけで大丈夫な場合も有りますが、「難防除雑草」には、効果が期待出来ません。

水田の除草は、園の状態やケースに合わせて段階を経て使用する物ですので、前もって「この商品とこの商品なら完璧」と言う事は有りません。

 

水稲除草剤抵抗性雑草の種類

 

「スルホニルウレア系除草剤」に耐性の出来てしまった雑草を意味し、「SU」と記載されている場合も有ります。

◯「アゼナ」◯「アメリカアゼナ」

◯「アゼトウガラシ」◯「イヌホタルイ」

◯「ウリカワ」◯「キカシグサ」

◯「キクモ」◯「コナギ」

◯「スズメノテッポウ」◯「タケトアゼナ」

◯「タイワンヤマイ」◯「ホソバヒメミソハギ」

◯「ヘラオモダカ」◯「ホタルイ」

◯「マツバイ」◯「ミズアオイ」

◯「ミズハコベ」

 

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