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満身創痍と言うと、スポーツ選手や映画、漫画やゲーム等にもよく使用される表現ですので、一度位は聞いた事があると思いますし、「うんうん、ニュアンスは分かってるんだけどね!」と言う方も多いとは思います。

ですが、「どの状況の時に使うのが正解なのか?は、知らなかった…」と言う方も多いとは思います。

 

例えばですが、友達との会話でなら、「俺さぁ、今日待ち合わせギリギリまで残業だったからさ、満身創痍で合コンに挑むワケよ。」「お父さんは、週末になると、満身創痍で帰宅して来る。」では、実際に社会人同士の会話では、問題が出てくると思いますし、「この人…」になってしまいます。

私も実際にこんなニュアンスの会話を聞きましたので、「え?こんな言い方しないような…」と思いましたが、言われてみると、人に説明出来る程ではありませんので、満身創痍を再確認してみました。

 

当記事では、満身創痍とは?と言う漠然とした疑問から、意味や使い方、類義語について説明させて頂きますので、今度からは自信を持って使ってみて下さいね。

 

満身創痍とは?

多分ですが、私の日常会話では出て来ないであろう、「満身」と「創痍」を分けてみましょう。

「満身」は、身体全身や身体中を意味していますので、五体満足の「五体」がニュアンスとしては近いです。

 

「私、◯◯は、満身の力を振り絞って、今回の新規店舗立ち上げに挑みます!」と言う感じですね。

もう一方の「創痍」は、実際に身体を刃物等を使用して受けた傷の意味がありますが、晩御飯の支度中にちょっと包丁で切った等には使用されません。

 

どちらかと言うと、刃物を持った人に数回以上は切りつけられてしまったかのようなニュアンスです。

ただ、「創痍」は、具体的な傷だけでは無く、精神的な傷、イメージ的な傷にも使用されます。

 

「創」は「絆創膏(バンソウコウ)」、「痍」も「傷痍(しょうい)」等に使われる傷に関連する漢字です。

「そういえばAさん、大きな商談で失敗しちゃって、下請けと上司からこっぴどくやられて心の創痍が酷いみたいよ。B子、今がチャンスかも。」

 

「新規事業に関しては、原材料の高騰とジャンル自体のイメージダウンで、創痍が激しくて目も当てられないよ。」と言うニュアンスで使えるみたいです。

五体の全身の類義語である「満身」と、刃物等で何度も切りつけられたように傷だらけの状態の「創痍」ですので、そのままだと、「身体中が傷だらけ」の状態ですが、実際に傷だらけの人を意味するだけでは無く、精神的な場合、抽象的な場合等にも使えると言う感じです。

 

満身創痍の意味って?

先程と少し重複していまいますが、「身体全身の至る所に傷があるような状態」です。

実際に見た時の状態、精神的な状態、ニュアンス的な状態も含まれます。

 

しかも、全身の至る所に傷がある必要も無く、あくまで例え話でも大丈夫みたいです。

実際に新聞やニュース等で使われている例で言えば、去年の大会で右肩を負傷し、オフシーズンの練習中に左足首を捻挫、予選時には、目立つ所にテーピングした選手が居た場合、身体中に切ったような細かな傷がある訳では有りませんが、「A選手、前回の会見時に最後の挑戦になるかも知れないと話していました。年齢も32歳、今大会でオリンピック選考から落ちれば、次は難しくなります。今大会は、右肩、左足首、両手首や指先等、至る所にテーピングがされています。満身創痍で挑むとはこの事でしょうか。」と言う感じですね。

 

ただ、台風等で突風が吹き、オフィスのガラスが大量に割れてしまい、身体の至る所に切り傷が出来てしまった人に対して、「B子さん、可愛そうに、台風の日、徒歩圏内に居るからって言う理由で、出勤させられて電話対応を任されていたけれど、事務所側の窓が割れて満身創痍だわ…」と言う風に使われる事はありません。

他には、「Cちゃんが、遊んでいたロボット、落としたり投げられたりしているから、満身創痍だわ…」と言う使い方をされる事も有りません。

 

満身創痍の使い方って?

線引きが曖昧と言うか、ちょっと難しく感じるかも知れませんが、多くの方が聞いてみて違和感が無ければ合っている場合が多いです。

使い方としては、「この前、あまりにも暇なので、深夜にドキュメンタリー番組を観ていると、内戦が終わって帰国する前の兵士が映っていた。満身創痍と言える状況で、とても疲れ切って悲壮感が漂っていた。僕は、日本に生まれて来て本当に良かったと思ったよ。」

 

他には、「A選手、今年4月に自動車事故に遭い、全身打撲と左肋骨にヒビが入り、今大会出場は絶望視されていましたが、満身創痍で挑み、見事3位に輝く事が出来ました。見事としか言えません。」

次は精神的な傷の満身創痍の使い方ですが、「高飛車で有名な女優Bは、人気番組Zでの失言が原因で炎上している状態だったが、先日のお泊りデート報道が決めてとなり、ネットを中心として強烈なバッシングを受け、今は満身創痍とも言える状態だ。」等も。

 

あとは、「芸術家Cは、全身あらゆる所にガンが転移してしまい、満身創痍とも言える状態でも、最後の最後まで素晴らしい作品を発表し続けました。」も使い方としては合っているみたいです。

 

満身創痍の類義語は何?

全身や精神的にボロボロの状態を意味していますので、「半死半生」「疲労困憊」「百孔千痍」あとは、「満身傷痍」です。

では、それぞれ説明させて頂きますね。

 

●「半死半生」

比較的遭遇しやすい四字熟語の一つだと思いますが、「今にもしにそうな状態、やっと生きている状態」ですので、説明の必要は無いのかも知れません。

例文も「あれだけバイクが好きだった彼も、半死半生に至る事故を起こしてしまってからは、専ら自動車にハマるようになったが、それでも走りに特化した車が好きだから、本当に心配だよ。」と言う感じですね。

 

●「疲労困憊」

こちらも遭遇する可能性が高いと思いますが、「困憊(こんぱい)」の意味がちょっと分かりにくく無いですか?

困憊は酷く疲れてしまい、動く事もままならない状態と言う事ですので、「疲労」と「困憊」で、疲れ切って身動き一つ取れないような状態です。

 

「憊(ハイ)」だけでも、疲れ切っているような状態、力を使い果たしてしまった状態と言う意味ですし、「困」だけでも、動きが取らないで苦しい状態と言う意味もあります。

 

●「百孔千痍(ひゃっこうせんそう)」

類義語で、「千孔百痍」「千痍百孔」「百孔千創」も存在します。

百の穴に千の傷ですので、マシンガンで撃ち続けられたかのようにズタボロで原型を留めていないような状態で、満身創痍と同じようにボロボロの状態ですが、傷だらけで穴だらけと言う意味から、「欠点や短所が多過ぎる」人や物に対しての例えとして使用される場合もあります。

 

●「満身傷痍」

「まんしんしょうい」です。

満身創痍とほぼほぼ同じですね。

 

きせまめの満身創痍まとめ

一番使われるのは、スポーツ選手系のニュースや新聞の見出し等では無いでしょうか?

満身創痍になりながらも、何かに挑む姿勢って本当に素敵ですよね。

 

ただ、本人が本当に願っている事なら良いとは思いますが、今後の選手生命を削ってまで頑張ってしまうのは、少し疑問だったりします。

あと、高校生とかが出場する系のスポーツに多い気がするのですが、「身体を壊すように使うイコール素敵な事」と言う考え方が色濃く感じるスポーツは、今人的には本当に嫌いですね。