重曹歯磨きにホワイトニング効果?残酷な結果に

「重曹歯磨き」は、まだまだ一般的では無いのかも知れませんが、一部の「歯磨き粉」にも重曹が含まれていますし、昔から実践されている方も居られます。

「重曹」はコンロ周り等の油汚れの掃除に使える事はご存知の方も多いと思いますが、「歯磨き」が出来る程度なのか不安な方も多いのが実際の所だと思います。

 

また、一般的な「歯磨き粉」とは違い、「界面活性剤」が含まれている訳では有りませんので、重曹の粒子で「歯を研磨する」事に対して抵抗が有ると言う方も多いと思います。

当記事では、「重曹歯磨き」は「ホワイトニング出来る?」についてと、「実際に白くなる?」、「ヤニ汚れにも効果が期待出来る?」について説明させて頂きます。

 

重曹歯磨きでホワイトニング出来る?

一般的に「歯科」または「ホワイトニング専用施設が設備された歯科」でホワイトニングを受ける場合、歯の本数や状態にもよりますが、数万円以上するのが基本です。

更に、価格帯等にもよりますが、数ヶ月から半年位、長くても2年位しか「ホワイトニング」は続きませんので、ある程度金銭的に余裕が有る方で無いと出来ないと思います。

 

その点、数百円程度で購入出来る「重曹」を使用した歯磨きて歯が白くなるのであれば、大きな経費削減になる事は言うまでは無いと思います。

また、歯科で受診する「ホワイトニング」は、「過酸化水素」を中心とした「漂白剤」を使用する方法と「ポリリン酸」「メタリン酸」等を使用する方法が主流で、重曹とは違い、「有害物質」である事には変わり有りません。

 

重曹歯磨きで実際に白くなる?

「重曹歯磨き」は、「弱アルカリ性」と「研磨効果」を利用した歯磨きですが、「劇的に歯が白くなる」物でも有りませんし、「研磨効果」によって、より虫歯になり易いだけでは無く、歯が深刻な損傷を与えてしまう可能性も有ります。

現在は「歯磨き粉」の開発も進んでいますので、歯の状態や目的に応じた物も沢山販売されています。

 

ただ、食事等によって「酸性」に近くなった口内を重曹で「弱アルカリ性」にする事は、虫歯になりにくい口内環境を作る上で効果的だと言えます。

理由は簡単で、口内が酸性に近くなった時に虫歯になるからです。

 

ただ、実際に重曹歯磨きで「歯が白くなる」のは、通常の「歯磨き粉」を使用するよりも効率は落ちますし、後述しますが、同じアルカリ性を示す「ステイン汚れ」も落としにくいです。

 

ヤニ汚れにも重曹歯磨きは効果が有る?

歯に付着するタバコのヤニ汚れの正体は、「ステイン」と呼ばれる物質で、タバコのヤニ以外には、紅茶やコーヒー、ワインやカレー等を食べた時に歯に付着してしまいます。

また、「ヤニ汚れ」と「ヤニの臭い」の原因は、「アルカリ性」の汚れですので、同じアルカリ性を示す重曹では、中和する事によって「ヤニ汚れ」や「ヤニの臭い」を消す事は出来ませんので、注意が必要だと思います。

 

あくまで、歯の表面に付着してしまった「ヤニ汚れ」を重曹の細かな粒子によって「研磨」する事が目的ですので、それを頭の片隅に置きながら重曹歯磨きを実践する事が大切です。

もちろん、「ヤニ汚れ」の状態にもよりますが、目に見えて歯が白くなるのは、数週間以上は必要で、歯のエナメル質等を傷付け過ぎないように意識して優しく時間をかけてブラッシングする事が大切です。

 

「歯が白くなる」と言う事ばかり意識し過ぎてしまい、「かため」の歯ブラシを選ぶ方も多いのですが、重曹歯磨きでヤニ汚れを落としたい場合に関しても、「やわらかめ」の歯ブラシを使用するは、必要不可欠です。