イースターエッグ「色の意味」と食品抽出法

イースターエッグは、地域や部族等によって色や模様が大きく異なり、遊び感覚で「クレヨン」「マジック」「絵の具」で色付けする物から、「ろうけつ染め」と言う伝統的な手法で「芸術の域」まで達した染色を行う物まで様々です。

卵に穴を空けて中身を取り出してから色を塗る方法と、「固茹で卵」にして色を塗る方法が有ります。

 

ただ、日本に関しては、卵のような食品に色を塗るのは「勿体無い気がする」として、食品で色を塗る方法も存在します。

 

それぞれの色に込めた意味

青色には、「青空」や「健康」等の意味合いが有ります。

白色には、「浄化」「生まれる」等の意味合いが有ります。

 

赤色には、「太陽」「幸せ」「希望」「情熱」等の意味合いが有り、キリストが罪の贖う時に流した血として重要な役割を担う色でもあります。

 

食品で色を塗る場合

煮汁に漬け込んでベースカラーを染色しますので、「蝋」「防水テープ」等で色止めした程度の簡単なイースターエッグしか出来ません。

半日から1日位じっくりと漬け込みますので、「蝋」「防水テープ」を剥がさない為にも、ゆで卵に「マスキング」した後に漬け込むのが良いと思います。

 

漬け込む時に「酢」を使用する意味は、色素の定着率を上げる為です。

 

青色にしたい場合

よく、サラダ等に使用使用されている「レッドキャベツ」の赤色に見える色素は、「水溶性」ですので、色素を煮出してイースターエッグに色を塗る事も可能です。

色素は、ポリフェノールの一種である「アントシアン」ですので、固茹で卵にした後も安心して食べる事が出来ます。

 

「千切り」や「フードプロセッサー」で「レッドキャベツ」を細かくし、濃い抽出液を作り、火を止めた後に酢と卵を加え、ガラス容器等に移します。

鍋のままにすると洗い物が大変ですので、ガラス容器に入れて染めるのが良く、半日以上漬け込んで染色すると、イースターエッグの「青空」や「健康」等の意味を込める事が出来ます。

 

赤色にしたい場合

「ベタシアニン」呼ばれる植物性色素が含まれている「レッドビーツ」を使用します。

「レッドキャベツ」と同じ赤色ですが、同じポリフェノール系の「アントシアン」とは異なり、青色では無く、卵を赤色に染色する事が可能です。

 

「千切り」や「フードプロセッサー」に入れて細かくし、茹でて抽出した後、酢と卵を加えて漬け込みます。

これで、「太陽」や「情熱」、「幸せ」や「希望」と言う意味をイースターエッグに込める事が出来ます。

 

ちなみに、「赤かぶ」とも呼ばれますが、「アカザ科」ですので、「アブラナ科」の蕪とは種類が異なります。

イースターエッグの模様に意味は有る?知識」の記事も参考にしてみて下さい。