時候の挨拶|10月上旬の洗練された鉄板6選

10月上句の「時候の挨拶」と言えば、手紙の書き出し部分に当たり、季節感を出す事が基本ですが、正直な所、「10月上旬に何て書くの?」と言うのが素直な感想だと思います。

当記事では、10月上旬に手紙を書く場合に最適な「時候の挨拶」の基本と考え方について説明させて頂きます。

 

時候の挨拶「10月上句の挨拶」の基本と考え方

10上句の挨拶として一番多く無難なのは「紅葉の候」で、関連して「錦秋(きんしゅう)の候」9月の中旬から使える「中秋(ちゅうしゅう)の候」。

字を読んだ意味そのものの「爽秋(そうしゅう)の候」や秋麗(しゅんれい)の候」、使用出来る時期が短いですが、「二十四節気」にのっとった「寒露の候」等です。

 

◯紅葉の候

10月上旬に限定せずに10月から11月の上旬頃まで比較的長く使う事が出来ます。

迷ったらコレと言った感じで、一番当たり障りの無い時候の挨拶の一つで、これも面倒な方は「時下(じか)」を使用する場合も有りますが、どちらかと言うと「時下」は「ビジネス向き」です。

 

◯錦秋の候

10月上旬の時候の挨拶として一番人気なのは、「紅葉の候」だと言われていますが、やや「無難」過ぎる感じてしまう方に良く、「冬に向かって本格的に寒い日が続き、紅葉が美しく色づき、まるで錦の織物のように美しいですよ」と言う秋だけの自然の美しさを伝える事が出来ます。

ちなみに「錦の織物」は金や銀、赤色等を使用した美しく豪華な「文様調」の織物の事で、有名なのは「京都の西陣織」です。

 

◯中秋の候

「中秋の候」の「中秋」は、旧暦で言う秋の「真ん中」に当たる日と言う意味の「中秋の名月」と混同されてしまいがちです。

中秋の名月は、「旧暦の8月15日」で、新暦では9月中旬から10月上旬辺りですが、「中秋」はその辺りの時期の事を意味します。

 

「中秋の候」は、「そろそろ中秋ですね」と言った季節感を伝える事が出来ます。

 

◯爽秋の候

「爽やかな秋」ですので、外出するのも億劫になってしまう位本格的な冬や残暑が厳しい時期には、時候の挨拶としては少しだけズレてしまいます。

「爽やか」と言うと、清潔感が有って俗に言う「イケメン」の好青年を思い浮かべる方も多いと思います。

 

それでも十分ニュアンスが伝わると思いますが、「爽やかな季節」を補足させて頂いた場合、「外気温がやや冷たく感じる事が出来、湿度も低く、さっぱりとした心地良さを感じる事が出来る時期」と言った季節感を伝える事が出来ます。

 

◯秋麗の候

ご存知の方も多いと思いますので恐縮ですが、「麗しい(うるわしい」)「麗らか(うららか)」とも読み、「姿形が整っている様子」「美しさを兼ね備えている様子」「立派な様子」等の意味も有ります。

つまり、残暑も無く、寒過ぎず、気持ち良い晴れが続き、特に風が強い日でも無い「行楽日和」「ピクニック日和」が続く時期に送るとお互い気持ちの良い10月の時候の挨拶の一つだと言われています。

 

◯寒露の候

使える時期に対しての知識が有り、送られる先にも知識が必要ですので、ビジネスや年配の方向け、目上の方に向けた場合に人気の10月の時候の挨拶の一つだと言われています。

意外と使える期間は長く、「霜降(そうこう)」の前日まで使用する事が出来、「霜降」は毎年10月の20日から25日辺りです。

 

あまり聞き慣れない方も多いと思いますが、「寒露の候」の「寒露」は、「二十四節気」を配置する為の「定気法」によって決められますので、固定日では有りません。

ちなみに、「二十四節気」は、太陽の香道上の視位置によって、「立春」や「立夏」、「立秋」や「立冬」等を含めて24節気に区切った物です。