無水エタノールがカビの除去や掃除の救世主に

「無水エタノール」は非常に便利で、水回りやお風呂等に気が付いた時には発生している「カビ」を除去する事や、様々な物を掃除する場合にも重宝します。

それこそ、「水気厳禁」の精密機器からカメラ・レンズ等でも掃除する事が可能ですし、「消毒用アルコール」が必要な場合は、「天然水」「浄水」等で約2割程度希釈すれば出来ますので、一度使い始めると手放せなくなります。

 

当記事では、「カビ」を分解するのに無水エタノールが優秀だと言われている理由と、どのような掃除に有効的で何に注意するべきかについて説明させて頂きます。

 

無水エタノールはどれ位カビに効く?

窓際やお風呂、水回り周辺からお気に入りのスーツまで、「カビ」は、ほぼ1年を通して侵食してしまいがちですが、ある程度は「無水エタノール」で防ぐ事が可能です。

もちろん、「無水エタノール」を選ぶ必要が有り、「無水アルコール」では期待するような効果を得る事は出来ません。

 

また、「除菌スプレー」で十分だと誤解されている方も多いですが、「使用した直後」から時間の経過と共に効果が落ちてしまいます。

理由は簡単で、「カビ」は「微生物がコロニー状に集まった物」で、「タンパク質」「アミノ酸」「炭水化物」「無機塩類」「脂肪」から構成されており、「無水エタノール」は「カビ」を構成する「タンパク質」自体を「変質」させる事が出来るからです。

 

意外かも知れませんが、より効果が高いのは、約2割希釈した「消毒用エタノール」で、使用する材質に問題が無ければ、「漂白剤」の方が効果的です。

 

無水エタノールは掃除向き?

カビが発生してしまうリスクを大幅に下げる事が出来ますが、全ての掃除に効果的と言う訳では無く、場合によっては「天然水」等で希釈して「消毒用アルコール」として利用した方が良い場合も有ります。

まず、「無水エタノール」は「揮発性が高い」事が長所でもあり、短所でも有るとも言え、高純度ですので、「エタノール」の効果をしっかりと引き出す事が出来ますが、使用した瞬間から蒸発してしまいます。

 

全ての物に使えると言う訳では有りませんが、「水」が使用する事が出来ない「精密機器」等の掃除にも利用されており、カメラの「指紋・手垢」等を拭き取りたい時やシール等を綺麗に貼る前にも利用されています。

「消毒用」とは異なり、「水」が含まれておりませんので、常識の範囲で使用するのであれば、電気系統が「ショート」する事は有りませんし、一定以上の「消臭効果」等も期待出来ます。

 

掃除する時に「無水エタノール」を使用する場合の注意点が数点有り、「皮膚に直接付かないようにする事」「直射日光や火等、引火する可能性が有る場所に置かない事」等で、「静電気が溜まり易い場所」も危険だと言う意見も有ります。

また、間違えて吸引しない事も必要で、掃除する場合は当たり前かも知れませんが、「換気」には十分に気を付けておいた方が良いと思います。