麻素材「リネン」「ヘンプ」の違いと用途

時間帯によっては、やや暑さを感じる季節に差し掛かる頃になると「麻」素材の衣類等が活躍してくれます。

ただ、「麻」と言っても種類が沢山有り、「リネン」や「ヘンプ」等も良く使用される麻素材の一つで、それぞれ特徴が違います。

 

「麻」と「リネン」「ヘンプ」との違い

「麻」にも種類が有り、「亜麻」「苧麻(ちょま)」「黄麻(こうま)」「洋麻(ようま)」「大麻」「マニラ麻」「ザイザル麻」が主流です。

「リネン」は、「亜麻」の事を言い、「ヘンプ」は「大麻」の事を言い、明確な違いが有ります。

 

「リネン」と他の「麻」との違い

比較的カジュアルな服装の春物・夏物の人気素材は、「リネン」だと思います。

リネンの他の素材との違いは、「通気性」「吸湿性」「肌触り」「清涼感」等で、高温多湿気味の日本には最適な繊維の一つだと言われています。

 

リネンは他の素材と混ぜる事も多く、肌着全般からハンカチに至るまで幅広く利用されている麻素材の一つだと言えます。

 

「ヘンプ」と他の「麻」との違い

最近の流行の一つとも言える「自然派」に指示されている麻素材の一つで、カジュアル系のバッグや小物入れ等に利用される事が増えて来ました。

通常、「麻」を安定した生産ラインを意識して栽培する上で「農薬」等は必要不可欠だとも言えますが、「ヘンプ」は強く、「農薬」等を使用しなくても栽培出来る等の違いも有ります。

 

また、他の「麻」素材と比較した場合、繊維自体の「伸び」が少なく、「丈夫」と言う特徴を生かし、大昔から「縄」「弦(弓)」にも利用されて来たと言う違いも有ります。

「ヘンプ」と言う名称は、聞き慣れない方も多く、最近作られた素材のように感じる場合も有るかも知れませんが、「神社」の「縄」にも採用されて来た位ですので、私達には馴染み深い「麻」素材の一つだと言えると思います。

 

「麻」の他の素材との違いと注意点

麻素材は、快適な素材の一つだと言えますが、「繊細」な素材の一つです。

天然素材ですので、「化繊素材」とは違い、「カビ」に侵食されてしまう可能性が高く、「シワ」が目立ちやすくなると言われています。

 

また、「麻」素材は、活躍する季節が「梅雨」周辺の場合が多いと思いますので、「カビ」が出来ないように意識し、あまり「濡れ過ぎない」ようにする必要も有ります。

確かに「リネン」「ヘンプ」を含め「麻」素材全般的に見ると「水気に強い」「吸水性」等の印象が強いと思いますが、「毛羽立ち」易くなってしまうと言う特徴も有ります。

 

麻「リネン」と「ラミー」の違いと注意点」の記事も参考にしてみて下さい。