月の表面温度は何度?知るとつい話したくなる知識

月の表面温度は地球に住んでいる私達では想像が出来ない程で、昼夜の温度差は、300℃近くにもなると言われています。

表面温度にこれだけの開きが出てしまう理由の一つは、「月には大気が無いから」だとも言われています。

 

当記事では、何故、月の表面温度に300℃近くも差が出てしまうのか?そして、月の表面温度が上がる理由、下げる理由についても説明させて頂きます。

 

月の表面温度

昼の月の表面温度は、120℃前後だと言われており、夜の月の表面温度は、マイナス170℃前後だと言われています。

地球とは違い、月の表面温度をここまで上下させてしまう原因の一つは、「酸素」だと言われており、つまり「大気」が殆ど存在しないと言う事になります。

 

テレビや映画等で宇宙飛行士が頑丈そうな宇宙服を着ている理由の一つですが、月の表面は「真空状態」に近く、温度上昇や下降が激しいと言われています。

月の表面温度は、地球と同じように「太陽光」によって暖められますので、「大気」が無く「真空状態」の月は、「太陽光」の影響を直接的に受けてしまうので、「昼間」の表面温度が120℃前後まで上昇してしまうと言われています。

 

逆に「夜間」の表面温度がマイナス170℃前後まで落ちてしまう事も「大気」が無く「真空状態」に近い事が関係していると言われており、「何も妨げになる物が無い状態」ですので、月外に「熱」が勢い良く発散し続けた結果、月の表面温度がマイナス170℃前後まで下がると言われています。

意外かも知れませんが、「宇宙」の温度は、「マイナス270℃前後」だと言われていますので、「夜間」の月の表面温度がマイナス170℃前後になったとしても、何ら不思議では有りません。

 

月の表面と「レゴリス」

月の表面の大部分を占める物質は「レゴリス」と呼ばれる「堆積物(たいせきぶつ)」で覆われています。

「堆積物」と言われても、イメージしにくい方も居られるかも知れませんので、補足させて頂きますと、「粉塵」に近いです。

 

月と言えば「クレーター」「海」「山」等が多く、まるで巨大な「岩礁帯(がんしょうたい)」のようなイメージを持たれている方も居られうかも知れませんが、その殆どは「レゴリス」と呼ばれる「粉塵」で覆われています。

月は、宇宙から常に「粉塵」が降って来ている状態ですので、積もると言っても何十枚と言う訳では有りません。

 

新しく出来た場所であれば、数cm単位しか積もっていませんが、古くから有る場所でしたら、30m近くも積もっている場所まで存在します。

地球から月を見上げた時に「明るい部分」「暗い部分」が有ると思いますが、「明るい部分」は高地、「暗い部分」は海が大部分を占め、高地と海では約3km近くも差が有ると言われています。

 

月の表面物質を知ると面白い?海とクレーターの名」の記事も参考にしてみて下さい。