りんご病に妊婦が感染すると?妊娠初期から注意

妊婦さんがりんご病に感染するのは危険だと言われている理由は、りんご病の原因となるウイルス「ヒトパルボウイルスB19」が胎児に悪影響を及ぼす可能性が有るからです。

胎児がりんご病に感染してしまった場合、「胎児の貧血」「胎児水腫(たいじすいしゅ)」を発症してしまったり、「流産」「死産」の可能性が高くなってしまいます。

 

妊婦さんが「りんご病」に感染してしまっている場合は、まだ検査し易いのですが、妊婦さんに「自覚症状」や「発症」が無かった場合も、胎児が感染してしまっていたと言う症例も有ります。

これらは、定期的に病院受診し、周囲の環境やご自身に何か異常があったり、不安に思う事があれば、担当の医師に気軽に相談するようにするだけでも、効果的だと言われています。

 

当記事では、妊婦さんがりんご病に感染してしまった場合に関してと普段から出来る予防や対処法について説明させて頂きます。

 

妊婦がりんご病に感染する危険性

妊婦がりんご病に感染すると特に危険だと言われているのは、妊娠から12週目の「妊娠初期」から妊娠から20週目の「妊娠中期」にかけてです。

「妊娠後期」に差し掛かる頃になると、様々なリスクは大幅に下がると言われていますが、妊娠中であれば、「全期間」注意するべきだと言う意見も有ります。

 

産婦人科等では「りんご病」は実際に「風疹」と同じように注意するように妊婦に呼びかけている程です。

実際に産婦人科等では、「妊娠初期」から「妊娠中期」の妊婦さんが「りんご病」に感染した疑いが有る場合は、3ヶ月以上にも及び、念入りに「エコー」「血液検査」等をかけて検査し、適切な処置をしていきます。

 

りんご病に感染しない妊婦と予防法

「りんご病」は主に「経口感染」ですので、妊婦さんは感染している子供や大人とは、少し距離を取った方が良いと思います。

極端に避けたり心配してしまうと、それ自体が「ストレス」になってしまったり、外出する事自体が億劫になってしまう可能性が有りますので、外出時には「マスク」を着用し、帰宅時には「手洗い」や「うがい」等の対処で問題は無いと言われています。

 

りんご病が流行する季節は、春から夏にかけてで、既にりんご病を発症している方からの感染は実はあまり有りません。

基本的に、何の症状も出ていない状態の方からの感染が殆どです。

 

理由は、「りんご病」の原因となる「ヒトパルポウイルスB19」は、感染後、身体中の血液に存在する状態で、その後、「せき」「くしゃみ」等と一緒に体外に排出されます。

体外に排出される頃には「自己免疫」が出来ていますので、次回から「りんご病」自体に感染する事は無く、潜伏期間を入れると、長くとも1ヶ月弱位で治る事が殆どですので、「ワクチン」すら存在していない位です。

 

妊婦を含め、成人してから感染した方が症状が重くなってしまいがちですので、お医者様の中には、「感染するなら子供の内にりんご病を経験しておいた方が良い」と仰る方も居られる位です。

「インフルエンザ」と同じように、「感染してしまう時は感染してしまう」と言う意見も有りますが、春から夏にかけて「頬が赤らんでいる子供」には注意し、流行中には「マスク」や衛生面を意識する事が大切です。

 

もし、お子様が感染してしまっている場合は、注意し、担当の医師に相談した方が良いと思います。

りんご病の症状、大人の感染は悲惨な事になる?」の記事も参考にしてみて下さい。